グループツーリングの相談をすると、必ずと言っていいほど名前が挙がるのがJESIMAIKのインカムです。とはいえ公式サイトを見ると、H7S・H6・H5・R16Pro・R18Lite・X6Sと6種類も並んでいて、正直どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
この記事では、それぞれのモデルがどんな人に向いているのかを、公式情報やレビューを参考に、通話人数や通信方式、バッテリーの違いから丁寧に見ていきます。
JESIMAIKバイクインカム6モデルの違いを一覧比較
まずは6モデル全体の違いを、ひと目でつかめるように表にまとめてみました。細かい特徴は次の見出しから順番に解説していくので、ここではざっくりと「こんなに違いがあるんだな」という感覚をつかんでもらえればOKです。
| モデル | 通話人数 | 通信方式 | 最大通信距離 | 連続通話時間 | マウント方式 | 聴きトーク |
|---|---|---|---|---|---|---|
| H7S | 最大12人(メッシュ時) | QIK-MESH 3.0 | 2000m | 約24時間 | 磁気式 | 対応 |
| H6 | 最大6人 | QIK-MESH 2.0 | 1600m | 約23時間 | 磁気式 | 対応 |
| H5 | 2人 | Bluetooth直列接続 | 1600m | 約23時間 | 磁気式 | 非対応 |
| R16Pro | 最大6人 | Bluetooth直列接続 | 1500m | 約13時間 | ロック式 | 対応 |
| R18Lite | 2人 | Bluetooth直列接続 | 1500m | 約30時間 | ロック式 | 非対応 |
| X6S | 最大6人 | QIK-MESH | 2000m | 約22時間 | ロック式 | 対応 |
こうして並べてみると、同じJESIMAIKでも「通話できる人数」も「使っている通信方式」もモデルごとにかなり違うことが分かります。この2つのポイントを軸に考えると、自分に合うモデルがぐっと絞り込みやすくなりますよ。

次は、通話の安定感を大きく左右する「メッシュ通信」と「Bluetooth接続」の違いについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
メッシュ通信とBluetooth接続、通話の安定性はどう違う?
同じ「6人まで通話できる」というモデルでも、実は通話の安定感には大きな差があります。メッシュ通信のモデルなら、隊列がバラけて電波が届かなくなっても、圏内に戻れば自動でつながり直してくれます。一方、Bluetoothの直列接続タイプは、先頭の1台が電波を失うと、そこから後ろのメンバーとの会話まで途切れてしまうことがあります。
イメージとしては、メッシュ通信は網の目のようにみんなが直接つながり合っている状態です。対してBluetooth直列接続は、1本のロープで数珠つなぎになっている状態に近く、途中が切れるとそこから先には声が届かなくなってしまいます。
今回の6モデルは、通信方式によって次のように分かれています。
- メッシュ通信(QIK-MESH)採用:H7S・H6・X6S
- Bluetooth直列接続採用:H5・R16Pro・R18Lite
山道やワインディングなど隊列が伸びやすいコースを走る機会が多いなら、メッシュ通信のモデルのほうが会話が途切れにくく、ストレスも少なく感じられるはずです。
「最大接続台数」と「同時通話人数」は別物です。たとえばH5やR18Liteは最大6台まで接続を登録できますが、実際に同時に会話できるのは2人までとなっています。人数が多いグループで使うつもりなら、この点を必ず確認してから選んでください。
ソロ・タンデムにおすすめは?H5とR18Liteを比較
ひとり旅がメインだったり、パートナーとのタンデムツーリングが中心という方には、2人同時通話に特化したH5とR18Liteが候補になります。どちらも「多人数機能はいらないから、その分コンパクトで使いやすいものがいい」という方向けのモデルですが、実は選ぶ基準がはっきり分かれます。
短時間充電で気軽に使いたい人向け「H5」
H5の一番の魅力は、約30分でフル充電できるという手軽さです。出発直前に「あ、充電を忘れてた」と気づいても、身支度をしている間に充電が終わってしまうくらいのスピード感があります。マウントも磁気式なので、近づけるだけでカチッと装着できる点も、忙しい朝には嬉しいポイントです。
「毎回きっちり充電しておくのが苦手」「思い立ったらすぐ出かけたい」というタイプの方には、H5の充電スピードが強い味方になってくれるはずです。
1回の充電で長く使いたい人向け「R18Lite」
一方のR18Liteは、連続通話時間が約30時間と、今回比較している6モデルの中でも最長クラスです。充電を忘れがちな方や、1泊2日以上の長距離ツーリングに出かける機会が多い方であれば、途中でバッテリー切れを気にせず使い続けられる安心感があります。
マウントはロック式で、スライドさせてしっかり固定するタイプです。磁気式のような一瞬の着脱感はありませんが、その分がっちり固定されるので、長時間の走行でも安定して使いたい方に向いています。
グループ・マスツーリングにおすすめは?H6・X6S・R16Pro・H7Sを比較
3人以上のグループで走ることが多いなら、複数人での同時通話に対応したモデルを選ぶ必要があります。ただし同じ「グループ向け」でも、人数の上限やこだわりたいポイントによって、選ぶべきモデルは変わってきます。
3〜6人・着脱が多い人向け「H6」「X6S」
週末のツーリングを中心に、休憇のたびにインカムを外したり付けたりする機会が多いなら、マウント方式にも注目してみてください。H6は磁気式のマウントで、ヘルメットに近づけるだけでカチッと装着できます。コンビニ休憇のたびに着脱するようなスタイルには、この手軽さが地味に効いてきます。
一方のX6Sはロック式のマウントで、スライドさせてしっかり固定するタイプです。着脱の頻度よりも、通信距離を重視したい方に向いています。X6Sは最大通信距離2000mと、H6の1600mより余裕があるため、隊列が伸びやすい峠道などでは通信の安定感を感じやすいはずです。
固定メンバーでFMラジオも使いたい人向け「R16Pro」
いつも同じ顔ぶれで走ることが多いなら、R16Proも選択肢に入ってきます。Bluetoothの直列接続で最大6人までの同時通話に対応しており、FMラジオ機能も搭載されているのが特徴です。走行中にラジオの交通情報を聞きたい方には便利な機能ですが、連続通話時間は約13時間と、他のモデルと比べるとやや短めなので、長距離ツーリングでは充電のタイミングを考えておくと安心です。
7人以上・アプリ連携も求める人向け「H7S」
7人以上の大人数マスツーリングを予定しているなら、H7SのQIK-MESH 3.0なら、オフラインでも最大12人まで同時通話が可能です。さらに専用アプリを使ったオンライン通話であれば、人数の制限自体がなくなります。イベントなどで大規模な集団走行をすることが多い方には、心強い選択肢になるはずです。
音質面でもaptXやAACといった高音質コーデックに対応しており、6モデルの中でもっとも新しい機能が詰め込まれたフラッグシップモデルという位置づけです。その分、他のモデルより価格帯は上がりますが、「性能で妥協したくない」という方には納得感のある一台です。
バッテリー・充電時間で選ぶ|長距離ツーリング派の判断基準
ここまでは人数を軸にモデルを見てきましたが、1日の走行時間が長い方にとっては、バッテリーの持ちも見逃せないポイントです。すでに紹介したモデルも含めて、あらためて「充電の手間」という視点で整理してみましょう。
連続通話時間を長い順に並べると、次のようになります。
- R18Lite:約30時間
- H7S:約24時間
- H6・H5:約23時間
- X6S:約22時間
- R16Pro:約13時間
日帰りツーリングであれば、どのモデルでもバッテリー切れを心配する場面は少ないはずです。ただし1泊2日以上のロングツーリングや、宿泊先で毎回きちんと充電できるとは限らない旅程を考えているなら、連続通話時間が長いモデルほど気持ちに余裕が持てます。
逆に、休憇のたびにモバイルバッテリーで継ぎ足し充電できる環境が整っているなら、通話時間の長さよりも、充電時間の短さで選ぶという考え方もあります。たとえば約30分でフル充電できるモデルなら、休憇中にさっと充電を済ませて、また次の目的地へ向かうといった使い方もしやすくなります。
つまり「バッテリーの持ちを重視するか」「充電のしやすさを重視するか」で、同じロングツーリング派でも選ぶべきモデルは変わってくるということです。自分の旅のスタイルが、こまめに休憇を挟むタイプなのか、それとも一気に走り切るタイプなのかを思い浮かべながら選んでみてください。
取り付け・装着で失敗しないための注意点
どんなに性能の良いモデルを選んでも、取り付け位置がずれていると「音が聞こえにくい」「声がこもる」といった不満につながってしまいます。ここでは、購入後にまず確認しておきたい装着の基本ステップを紹介します。
スピーカーやマイクをしっかり密着させるために、まずは取り付け面を整えることから始めましょう。
- ヘルメット内装の貼り付け面を軽く拭き、皮脂やホコリを取り除く
- ヘルメットを実際にかぶった状態で、耳の穴の中心とスピーカーの中心が重なる位置を探す
- 耳とスピーカーの間に隙間がある場合は、付属のスペーサーなどを使って距離を詰める
- マイクは口元から1〜2cm、口の正面に向けて設置する
- 走行前に音楽・ナビ・通話それぞれの音量と聞こえ方を確認する
とくにスピーカーの位置は数mmずれるだけでも聞こえ方が大きく変わるので、仮置きの段階で焦らず位置を探ることが大切です。一度貼り付けてしまうと微調整がしにくくなるモデルもあるため、固定は最後の最後にしましょう。
ワンポイント
ジェットヘルメットやシステムヘルメットを開けた状態で走ることが多い方は、風切り音対策として付属の風防スポンジがしっかり装着されているか、劣化していないかも合わせて確認しておくと安心です。
今回のモデルにはENCやDSP、CVCといったノイズキャンセリング機能が搭載されていますが、これらはあくまで風切り音やエンジン音を抑えるための機能です。

マイクの位置がずれたままだと、こうした機能を持ってしても声のこもりまでは解消しきれないことがあるので、まずは正しい位置に設置することを優先してください。
よくある誤解・注意点まとめ
ここまで紹介しきれなかった、購入前に知っておくと安心なポイントをまとめて解説します。カタログスペックだけを見ていると見落としやすい部分なので、ひとつずつ確認していきましょう。
「最大通信距離」はそのまま実用距離ではない
比較表に載っている通信距離は、あくまで周囲に障害物のない見通しの良い理想的な条件での数値です。実際の街乗りやワインディングでは、建物やカーブ、他のライダーとの位置関係によって、カタログ通りの距離が出ないことも珍しくありません。数値はあくまで目安として捉え、実際の走行環境では余裕を持った距離感で使うと安心です。
「IP67」は完全防水という意味ではない
今回紹介した6モデルはすべてIP67相当の防水防塵性能に対応していますが、これは「あらゆる状況で水没しても大丈夫」という意味ではありません。充電口のカバーがきちんと閉じられていないと、そこから水分が入り込んでしまう恐れがあります。雨の日に走ったあとは、充電口の状態を確認しつつ、本体の水分をしっかり拭き取ってから乾燥させる習慣をつけておきましょう。
他社製インカムとの接続には制約が出ることがある
JESIMAIK同士だけでなく、ユニバーサル接続機能によって他社ブランドのインカムともペアリングできる仕様にはなっています。ただし異なるブランド同士をつなぐ場合、同時に通話できる人数が制限されたり、音楽の共有ができなくなったりするケースがあります。グループ全員で機能をフルに使いたいのであれば、できるだけ同じモデルで揃えておくのが無難です。
まとめ|自分のツーリングスタイルに合わせて選べば失敗しない
JESIMAIKのインカムは、6モデルとも防水性能や接続の安定性など基本的な作りはしっかりしていて、あとは「何人で話したいか」「通信方式にこだわりたいか」で選び分ければ大きく失敗することはありません。ソロ・タンデムならH5かR18Lite、3〜6人ならH6かX6S、固定メンバーで多機能派ならR16Pro、大人数やアプリ連携まで求めるならH7S、という軸で見直してみてください。
個人的には、迷ったらH6を選んでおくのが一番失敗しにくいと感じています。メッシュ通信で隊列が離れても自動でつながり直してくれる安心感がありながら、磁気式マウントで着脱もラクなので、休憇の多いツーリングでもストレスなく使えるバランスの良さが気に入っています。
他社ブランドのインカムとも比較したうえで検討したい場合は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
よくある質問
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QJESIMAIKのインカムは他社製品とペアリングできますか?
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Aユニバーサル接続機能に対応しているため、SENAなど他社ブランドのインカムともBluetooth接続でペアリングすることは可能です。ただし異なるブランド同士では、同時に通話できる人数が制限されたり、音楽の共有機能が使えなくなったりすることがあります。グループ全員で機能をフルに活用したい場合は、できるだけ同じブランド・同じモデルで揃えておくと安心です。
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QQIK-MESHは他社のメッシュ通信規格と互換性がありますか?
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AQIK-MESHはJESIMAIK独自のメッシュ通信規格のため、他社が採用しているメッシュ通信規格とは基本的に互換性がありません。メッシュ通信ならではの自動再接続や隊列に強い通話を楽しみたい場合は、グループ全員がQIK-MESH対応モデル(H7S・H6・X6S)で揃える必要があります。
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Q6モデルのあいだで保証期間や技適の違いはありますか?
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A保証期間は6モデルとも通常1年間で、レビュー投稿によって最大2年まで延長できる点は共通しています。また、いずれのモデルも日本国内で使用できる技適マークを取得済みです。モデルによる差はほとんどないため、保証や技適を理由にモデルを選ぶ必要はありません。













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